2024年は多くのWEBデザイナーにとって、大きく変化のある年と予想されます。
「社会からの要請」「テクノロジーの進歩」、これらの物事がデザイン業界を急速に変化させているからです。

そして、今後WEBデザイナーは、クライアントやユーザーために、より良いサービスを作り上げるためにもこれらの変化に順応していく必要性が増していきます。
そこで今回は、2024年に起こりうる変化に注目し、WEBデザイントレンドとしてご紹介いたします。

 

1. WEBアクセシビリティの対応


https://www.aaa11y.com/

2024年4月1日より、障害者差別解消法の改正内容が適用され、民間事業者の「合理的配慮」が義務づけられます。
それによりWEBサイトではWEBアクセシビリティを確保する必要性が出てきました。

「WEBアクセシビリティが確保できている」WEBサイトとは

・目が見えなくても情報が伝わること・操作できること。
・キーボードだけで操作できること。
・一部の色が区別できなくても得られる情報が欠けないこと。
・音声コンテンツや動画コンテンツで、音声が聞こえなくても話している内容が分かること。
上記の4項目が必須条件となります。

WEBデザイン上でいうと「色とコントラストの最適化」「自動でコンテンツを切り替えない」「リンクを適切に表現する」などが上げられます。

すべての人が使いやすいWEBサイトの実現は、
すべての企業の売り上げや高感度を上昇させる可能性があります。

また、最近では、WEBアクセシビリティに対応した企業サイトやサービスサイトを集めたまとめてサイトが出てきており、WEBアクセシビリティを確保したサイトは、どんなサイトなのか見ることができます。参考になりますので、一度見てみることをおすすめします。
サンカクカンパニーでも「WEBアクセシビリティについて」のセミナーなども行い積極的に対応を始めています。

 

2. ノーコードの本格化


https://sankoudesign.com/category/studio/

ノーコードとは、ソースコードの記述をせずにアプリケーションやWebサイトの開発が可能なサービスのことです。
ソースコードの記述が不要なため、短期間での開発が可能になり、画面操作だけで直感的に進めることができるのが利点です。

WEBデザイン参考サイト「SANKOU!」にノーコードツール「STUDIO」で
開発されたサイトがまとめられるように!

有名なWEBデザイン参考サイトにもノーコードで作成されたサイトがまとめられるようになっています。
覗いてみると、みなさんが知っている企業やサービスサイトなども実はノーコードで作成されていることの驚きを得られると思います。
ただし、ノーコードはなんでもできる訳ではないので注意が必要です。
多くあるツールのひとつとして、メリット、デメリットを知った上で活用することをお薦めします。

2025年には新規アプリの約7割がノーコード・ローコードのものになるという予測があります(※)。
※アメリカのITアドバイザリ企業Gartnerの予測に基づく

コードを書く時間が短縮されたメリットを活かし、
企画をはじめ、構造作成やコンテンツ作成に時間を使用し、
より良いサイト作りを目指すことがでます

 

3. AI技術の発展

多くのデザイナーがAIの導入については困惑もしくは否定的なのではないかなと思います。しかしAI導入の流れは今後必須になっていくでしょう。
画像、イラスト、パッケージなどなど、既に大手企業なども導入し出しているのが現状です。

WEBデザイナーは不必要になるのか?
今すぐにWEBデザイナーが不要になることはないと思います。
デザインといっても単にビジュアルを作成しているだけではないからです。
クライアントが求めているゴールへ向かうためのUI・UX、構造設計、そのビジュアル表現からレイアウトまで、そのプロセスはまだAIでは完璧には行えず、WEBデザイナーのスキルが必要になことは事実です。

ただし、デザインのバリエーション生成効率ではAIに勝つことはできません。
この変化を受け入れ、デザイナーがしっかりとAIを導入したツールのメリットを理解し、使用していくことで、
これまでにないWEBデザインの世界を切り開く可能性を秘めています。

デザインツール「Figma」で使用できるAIプラグイン
多くのWEBデザイナーが使用しているデザインツールのFigmaは、AIによる「デザインのアイデア出し」や「レイアウトの自動作成」のプラグインが存在しています。意識せずともAIが急速にWEBデザイナーに浸透しています。
また、上記で紹介した「ノーコードツール STUDIO」との連携もあり、多方面に広がっています。

サンカクカンパニーでもFigmaを使用する頻度が増えており、このツールのポテンシャルの検証と導入を考えています。

 

まとめ

2024年はWEBデザイン+マーケティング力を
クライアントやユーザーの期待や要望に適切に応えるためのWEBデザインを制作するには、これまで説明した内容に加え、以下のようなことがポイントになります。

・UI・UX、WEBアクセシビリティなどのサイト構造の最適化
・GA4などを使用したアクセス解析からの分析
・ノーコード、AIを使用した提案
などなど。

ノーコードやAIの普及で、今まで以上に何を載せるかといった戦略やコンテンツに重きを置く企業が増えてくると考えられています。
その時その要望にあったデザインをマーケティングスキルを活かし表現していく必要があります。

私たちも変化に順応できるよう最新トレンドやツールをどんどん取り入れ、挑戦を続けてまいります。